FROM PARISおしゃれパリ通信旬なパリの情報をお届け

- Musée Christian Dior - 10月は秋のバカンスの時期です。夏に比べて2週間と短い期間なので近場が人気。クリスチャン・ディオールの生家はノルマンディー地方のグランヴィルにあります。「子どもの時に住んだ家はやさしいピンクでグレーの小石が混ざった漆喰だった。その二色こそがクチュールにあっても私の大好きな色なのです」とディオール自身が言っていますが、まさにこの家こそが類稀なる感性の源でしょう。現在、家は美術館、敷地は公園として開放されているので誰でも訪れることができます。

- Etretat - ノルマンディー地方のエトルタは海岸の奇岩で知られ、印象派の画家たちを魅了してきました。特にモネはエトルタの断崖に惚れ込み、朝、昼、夕など様々な時間や天候によって移ろいゆく風景をいくつも描いています。海に向かって左側のアルヴァルの断崖と右側のアモンの断崖からの風景はどちらも見逃せません。アモンの崖の上には教会が佇み、町の中心にはレストランやお土産を扱う市場があります。パリから車で3時間程度なので日帰りで行けるのも嬉しい。

- Cimetière du Montparnasse - 9月20日、セルジュ・ゲンズブール美術館が7区にオープンしました。それを記念してゲンズブールが眠るモンパルナス墓地へ。ここにはサルトルやボーヴォワールなど著名人がたくさん眠っていますが、一番見学者が多いのはゲンズブール。彼のお墓にはデビュー曲「Le poinconneur des lilas（リラの門の切符切り）」に因んで、メトロ切符が供えてあります。日本では墓地を散歩することはありませんが、フランスではまるで公園を散歩するのと同じようにごく一般的です。